縄文人立話

縄文人A、Bのたわいのない立話。ちょっと立ち聞き。


Perfumeと縄文時代



A:縄文ZINE創刊号の最後にちょっとした漫画が載っているんだけど知ってる?
B:知ってるよ! あれが一番わけ分からなかったよ! 多分読者は混乱してるよ。
A:いいんだよあれで。あれで雑誌の読後感を味わい深くさせてるんだよ。
B:そもそもへんな味しかしてねえよ!
A:あの漫画、ネタばらしをするとさ、実は諸星大二郎の漫画「孔子暗黒伝」の一部分を下敷きにして、そこに縄文とパフュームを混ぜているんだ。いうならば諸星大二郎と縄文とパフュームのマッシュアップ?
B:うわっ、なんだそれ! 混沌とし過ぎてるよ。その三つは頭のいかれた科学者でも混ぜるの躊躇するだろ! 普通は混ざらねえよ。
A:すごいだろ。
B:混ぜようとしたのかがすごいよ。
A:ツイッターで見たんだけど、どこかでパフュームファンが見つけて「こんなところにまさかのパフューム!」とツイートして、結構な数のリツイートがついていたよ。
B:すげえな、いったいどこで見つけたんだろうな。それよりパフームファンが怒らなかったのが奇蹟なんじゃないか?
A:パフュームファンはみんないい人だから大丈夫だよ。でももしあーちゃんの目に入ったら……、あーちゃんだけには……、グワッ!
B:なんでだよ! 意味の分からない憶測はやめろ! 最後の「グワッ」はなんだよいったい。こんどこそ怒られるぞ!
A:ははは、冗談、縄談。
B:でもなんでパフュームが縄文なんだ?
A:あれはさー、おれはよく分かるよ。作者の人もコメントで書いてるけど、今日本で一番シャーマニズムを体現しているのってあの三人なんじゃないかと思うんだ。そもそもアイドルってそういうところがあるけど、パフームに関してはさらにもう一段階巫女的というか、超自然的というか…、さらにいうと彼女達のステージ以外の時の普通の女の子感が、より「入った」時を際立たさせているんだよな。
B:確かに巫女的っていうのはなんとなくわかるよ。
A:もちろん、楽曲やステージの演出も込みの話だけど、彼女達のステージにはえも知れない高揚感、プリミティブな儀式のようななにかがあるんだよ。なにかと交信しているとしか思えないときがあるし、これはもう未知との遭遇だよ。そうなると心配だな、FBIとかCIAとかJTBとかに狙われないかな。
B:最後のは旅行会社だよ! 全然大丈夫だよ!
A:JRAは?
B:それも大丈夫だよ!
A:でもこれでパフュームが縄文的だっていうことわかったでしょ。
B:いやまあそうかもしれないけどさ、パフュームってなんか新しい感じがするけど。
A:そう! そうなんだ。そこが興味深いんだよ。最新の演出で等身大の女の子の気持ちを歌って、その結果、原始的な熱狂がおきているんだ。
B:そういわれるとパフュームってすごいな。
A:そうだろ。そうだろ。そう・だろ・そう・だろ・そう…
B:どうした? あれ? 壊れた?
A:やす・たか・やす・たか・やす…。
B:絶対故障だ、てゆうかありえない!?